日本の消防組織の任務は、警防・救急・救助・予防に大別されます。また近年は、防災も消防の任務と考えられることが多くなりつつあります。

多岐に渡る消防活動をつかさどる連絡体制として消防無線がありますが、市町村を単位に活動するため、市町村の消防本部ごとに異なる周波数チャンネルを設定し運用しています。さらに広域活動や応援のため管轄地域を越える活動に対応する場合には、都道府県共通波および全国共通波と呼ばれる周波数チャンネルを使用します。


市町村波

消防隊員や消防車両が、消防本部と連絡を取り合うときに使用されます。火災や災害が発生した場合、その場所や規模、死傷者の状況、対応活動の報告、火災の鎮火時刻などが刻々と伝えられます。また、出場(出動)指令といって、第一報を流すためのメインチャンネルに使用されます。

148.0100 148.2100 148.2900 148.7500 149.1300 149.1500 149.6100

149.6300 149.6900 149.7100 149.7300 149.7500 150.0700 150.1700

150.1900 150.2700 150.2900 150.3100 150.3300 150.3500 150.4500

150.4700 150.7300 150.7500 151.1100 151.1500 151.1900 151.2100

151.2300 151.2700 151.3100 151.4300 151.5500 151.5700 151.5900

151.6300 151.6700 151.6900 151.7100 151.7500 151.8100 152.0100

152.0700 152.0900 152.2300 152.2700 152.5700 152.7700 152.7900

152.8100 153.0100 153.3100 153.3500 153.4300 153.5100 153.5300

153.5500 153.5900 153.7100 153.7500 153.8300 153.8500 153.8700

154.0700 154.1500 154.1900 154.2900 154.3100

※FM変調(ナローFM)、単位はMHzです。


都道府県共通波

管轄区域の境をまたいだ災害の発生時、近隣市町村の消防本部が共同して活動するときなど、両方の消防隊で情報を共有する交信が聞こえてきます。

148.2100 148.2900 149.6900 152.7700 152.8100 153.0100 153.5300
※FM変調(ナローFM)、単位はMHzです。


全国共通波

県境付近の山林火災発生時や激甚的な大災害の発生時に都道府県を越えて応援に赴いたとき、統括的な情報交換や情報を共有するために設けられた周波数チャンネルです。なお、阪神大震災の対応に全国から消防隊が集結しましたが、それまで全国共通波は1波のみで、輻輳などにより交信に支障があり、以後は3波になりました。

1ch:150.7300 2ch:148.7500 3ch:154.1500

※FM変調(ナローFM)、単位はMHzです。


救急波

救急車に搭載された無線機と消防本部で交信されるのが救急波です。多くは複信方式で電話のように相互通話となっています。移動局側を受信する場合は、下記の周波数に対し-4MHzに合わせてください。

146.0400 146.0800 146.7600 146.7800 146.8000 146.8200 146.8400

146.8600 146.8800 147.4000 147.4200 147.4400 147.4600 147.4800

147.5000 147.7400 147.7600 147.7800 152.0300 153.1100 145.1500

161.3700

※FM変調(ナローFM)、単位はMHzです。


所轄系消防波

消防隊員同士の連絡用に運用される携帯無線機の周波数です。

466.3500 466.3625 466.3750 466.3875 466.4000 466.4125 466.4250

466.4375 466.4500 466.4625 466.4750 466.4875 466.5000 466.5125

466.5250 466.5375 466.5500 

※FM変調(ナローFM)、単位はMHzです。


東京消防庁受令系

東京消防庁が方面消防団に情報を提供するための受信専用周波数です。

149.7100

※FM変調(ナローFM)、単位はMHzです。


消防団波

廃止の方向にある、消防団専用の無線周波数です。

153.3500

※FM変調(ナローFM)、単位はMHzです。


災害救援活動関係エアバンド

消防ヘリや海上保安庁などの航空無線は、次のとおりです。

消防防災 129.7500 131.1500 131.8750 131.9250 131.9750 135.2000

海保航空 130.3000 134.5000

警察航空 135.9500

※AM変調、単位はMHzです。


実際の無線運用例

横浜消防局の消防関係無線・周波数割り当ては次のとおりです。

消防1方面 149.7300
鶴見署466.5250 神奈川署466.3500
消防2方面 152.2300
港北署466.4750 緑署466.4125 都筑署466.5250 青葉署466.4750
消防3方面 151.2300
中署466.4000 西署466.4125 保土ヶ谷署466.3875
消防4方面150.2700
南署466.4750 港南署466.3500 磯子署466.4750 金沢署466.3875
消防5方面153.7500
旭署466.4000 瀬谷署466.3500 戸塚署466.4120 栄署466.4000
泉署466.4750
救急1方面(鶴見・神奈川・港北・緑・都筑・青葉)147.4000
救急2方面(中・西・保土ヶ谷・旭・瀬谷各署) 146.8600
救急3方面 (南・港南・磯子・金沢・戸塚・栄・泉各)147.4800
ファクシミリ波 154.1900
共通波 152.7700 署活系共通1系 466.4250 署活系共通2系 466.5125
全国共通波 150.7300 148.7500 154.1500
防災相互連絡波 158.3500
ヘリ・カンパニー波 129.7500 ヘリテレ連絡波 382.9250

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